防災のための備蓄で絶対に必要になる水ですが、いざペットボトルを買ってみると悩むのがその水の備蓄の置き場です。
水の備蓄は一人の量でも理想といわれる1週間分の水を備えると2リットルのペットボトル11本になります。
あまりスペースのない一人暮らしの部屋だと水って置いておくだけでも結構場所をとるんですよね。
しかも、せっかく水を買い置きしておいても間違った収納方法をしているといざという時に使えないということもあるんです!
そこで今回は備蓄水の保管場所で気をつけることや、一人暮らしの部屋での収納アイデアを紹介しますね。
PICK UP防災のための水の備蓄の豆知識!一人当たりの必要量や収納アイデア
備蓄水の保管場所
一人暮らしだと部屋が狭かったり、収納スペースがほとんどないなんてこともありますよね。
そこに2Lのペットボトル10本を常に置いておくとなると保管場所に困ることもあります。
そこで水の備蓄を一人暮らしの部屋に納めるべく収納名人のコツを参考にあれこれアイデア収納を試すなんてこともあるんですが…
実はその収納方法の中には防災のための備蓄水の保管には適さない方法もあるんです。
そこでまずは備蓄水の保管場所について詳しくお話しますね。
水を備蓄する目的
なんのために水を備蓄するのかといえばそれはもちろん、「災害時に飲み水を確保するため」です。
でも、実はこの当たり前のことが収納場所を考える時にすっかり忘れられてしまっていることがあります。
「災害時に使う水」ということなら災害が起こった時に
・ペットボトルが散乱しない
・ペットボトルが破損しない
・ペットボトルを探さずに使える
ということを意識して収納しないといけません。
備蓄水の間違った収納方法
そういわれてもあまりピンとこないこともあると思うので、よくある収納の失敗を紹介しますね。
水の備蓄を高い場所に収納
よくやりがちなのが備蓄の水を高い場所に収納してしまうという失敗です。
ペットボトルの入ったダンボールを積み上げる、ペットボトルを収納ケースに入れて重ねる、棚の上のほうにペットボトルを並べる、キッチンの上の収納棚にしまう、などなど。
あげればいくらでも出てくるんですが、水を高い場所(特に頭より高い位置)に収納するのはとても危険です。
というのも、
重ねたり上のほうに置いていると地震で揺れた時にかなりの確立でペットボトルが崩れる可能性が大きいからです。
2リットルのペットボトルって1本でも結構重たいですよね。
それがダンボールやケースに入って数本まとまっていたらかなりの重さになるので、自分の上に落ちてきたら大怪我をする可能性もあります。
さらに、高いところから落ちた衝撃でペットボトルが破損して水が流れ出てしまうということも考えられます。
水の備蓄を床下に収納
一人暮らしの家だとあんまりないかもしれませんが、中にはキッチンなどに床下収納がついていることもあります。
そういう家では缶詰や保存のきく野菜なんかといっしょに水も床下に入れておくということもありますよね。
確かに床下収納はとても便利な収納場所なんですが、ただ、すべての水をここに入れてしまうと失敗することがあります。
大地震が起こると棚や冷蔵庫が倒れて中のものがすべて床に散乱するということがあります。
特に台所は割れた食器や包丁などで床がびっくりするくらい散らかるので、こういったものを全て片付けなければ床下収納を開けることができません。
あと、近くに川があったり半地下の物件だったりすると台風や大雨で家が浸水することもあります。
そうなると床下のものは水がひくまで取り出すことができません。
水の備蓄をベランダにおく
部屋が狭く収納スペースもない場合、場所が空いているベランダに備蓄水を置いておこうと考えることもあると思います。
が、水の備蓄を屋外に置くのはおすすめできません。
水の備蓄を外に置くと水の品質の管理に心配があるからです。
ペットボトルに入った水でも保管の仕方を間違えば中身が劣化してしまうことがあります。
ペットボトルの水は直射日光や高温になる場所を避けて保管するのが基本です。
ベランダは日光が直接当たることがあるし、夏場の温度管理もできません。
さらに、丈夫なプラスチックケースに入れておいたとしても長い間おいておくとケースの中に雨水や砂、ごみなどが入り込んでしまうことがあります。
飲み水として備蓄しているならそれはちょっと心配ですよね。
なので、ベランダを収納場所として使いたい場合は部屋の中にある食品以外の不要なものの置き場にしたほうがいいですね。
屋外におけるこういったケースなんかもあるので↓
ふだん使わない物や、ちょっと濡れても大丈夫な物をベランダに置いて、部屋の中の空いたスペースに備蓄水を保管しましょう。
水の備蓄の収納アイデア
では一人暮らしの部屋ではどんな風に水を収納しておけばいいのか、いくつかアイデアを紹介しますね。
キッチンに置いておく
水の備蓄はローリングストックが基本になります。
ペットボトルのミネラルウォーターを備蓄に使う場合、賞味期限が切れないように古いものを使い、減った分だけ新しい水を買い足していくという備蓄方法です。
なので、近々使う分はキッチンに出しておいて順番に使っていきます。
台所のシンクの下のスペースや棚の下段などに入れたり、ちょっとした隙間を活用するならこういったラックを使うのも便利ですよ↓
3段ある真ん中の棚は固定ですが、あとの2段は高さ調節できるし取り外すこともできます。
クローゼットに収納
それ以外の備蓄水はクローゼットにしまいます。
クローゼットにしまう時はダンボールのまま入れるとペットボトルが安定するし、上にちょっとした物を重ねられて便利です。
段ボールが何箱かある時はさっきお話したように、積み上げるのではなく水の箱は下に並べておくようにします。
ダンボールのままだと見た目が気になるというなら収納ボックスに入れ替えても大丈夫です。
収納ボックスを使う場合は何が入っているのかすぐわかるように中身が見える透明や半透明のケースがおすすめです。
部屋の中に置いておく
クローゼットが狭くて水が入らないという時は部屋の中に設置した棚やラックの下段や床などに置いておきます。
見た目が気にならなければダンボールのまま置いておくのがおすすめです。
地震がきても倒れて散らばらないし、上から物が落ちてきてペットボトルが破損するのも防げます。
水の段ボールを部屋に置いておくのは見た目が悪い…という時は布をかぶせて隠すというのが簡単な解決策です。
床に段ボールを並べて布をかけ、その上に物を置くとそれ自体が棚のようにもなりますよ。
もっとおしゃれにしたい場合は水の備蓄のケースとしてこういったものを使うのもいいですよ↓
サイズやカラーがいろいろあるので部屋にあわせて選べます。
ちょこっと出ている布は内側全体を覆ううち布になっていて、布は取り外し可能です。
蓋つきだから上に物をのせられるし、サイドに持ち手がついているので持ち運びも便利ですよ。
2リットルのペットボトルを入れて蓋を閉めるならサイズはLLサイズで、15本入る大きさです。
家中のデッドスペースを活用
とにかく部屋が狭くて場所がない!という時は家中にある隙間を利用して水を収納します。
例えば洗面所の下の収納や下駄箱の下段、ベッドの下のスペースなど。
飲み水なので下駄箱に靴と並べて入れるのはあまり気分がよくないですが、袋に入れたり1番下の段は全部水のスペースにしてしまうなどきれいに保つ工夫をします。
水の備蓄のポイント
その他に、水の備蓄の収納で気をつけるポイントです。
水の備蓄の収納は一箇所にまとめなくていい
備蓄はまとめて置いておいた方が安心、と思う人も入るかもしれません。
確かに、どこか一箇所にまとめておけばどこにあるかわからないということは防げます。
ただ、地震で家が歪んで扉が開かなくなってしまったり、割れた物が散らばって床下から取り出せなくなったりと災害時は思わぬことが起こります。
なので、備蓄はあちこちにわけて置いておいた方がリスクを分散できるというメリットがあります。
水の備蓄の賞味期限
ペットボトルの水を買うとそこには必ず賞味期限が書かれています。
市販のミネラルウォーターの場合、賞味期限はだいたい1年から3年くらいです。
ただ、実際のところ水は無機質なので水自体が劣化すすることはほとんどなく、冷暗所などで正しく保管されていた未開封の水であれば賞味期限が切れていても飲めると言われています。
ではなぜ賞味期限があるのかというと、ペットボトルの容器は気体が通り抜ける性質があるため、長時間おいておくと中の水がほんのわずかに蒸発して内容量が減ってしまうからです。
でも外側からペットボトルの中にゴミや雑菌が入ることはないので品質はかわりません。
とはいえ、賞味期限切れというとなんとなく気分がよくないし、非常時は少しでも安心して過ごしたいですから、賞味期限が切れる前に新しいものに入れ替えるようにしましょう。
忘れないように水の入った段ボールに大きく賞味期限を書いておいたり、箱から出して保管するならペットボトルの蓋など見えやすいところに書いておくのもおすすめです。
あと、頻繁に水を買い換えるのが面倒という場合は5~7年くらい保管できる長期保存水というのを買ってしまうのも手ですよ↓
さいごに
防災のために備えておくのは水だけじゃないのであれこれ揃えると結構場所をとられてしまします。
備蓄の水をどこに置こうか悩んだ末に少なめにしてしまう、なんてこともあるかもしれなですが、水は本当に重要!
命に直結するものなのでなんとかして置き場所を見つけて必要な量を備蓄しておいてくださいね。
備蓄する水の量や、水以外の飲み物についてはこちらにまとめているのであわせて参考にどうぞ↓

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