防災のために用意する明かりの中でもヘッドライトは頭につけるので両手をあけることができ、作業や移動がしやすくなる便利なアイテムです。
大きな災害を経験した人の体験談では「ふつうの懐中電灯よりヘッドライトの方が役に立つ」といわれているほど!
そこでヘッドライトを用意しよう、と思うものの、いざ調べてみるとヘッドライトって本当にたくさんあるんですよね。
明るさや性能はヘッドライトによって様々なので、はじめてヘッドライトを選ぶ時は防災のためにはどれがいいのか悩んでしまいます。
そこで今回は防災のためのヘッドライトの選び方のポイントを紹介しますね。
ヘッドライトの明るさ
停電して真っ暗なところで使うヘッドライトは「明るく照らせる」ということが何より大切な機能になります。
特に夜間の避難に使うヘッドライトは遠くまで明るく照らせるものが必要です。
ヘッドライトの明かりの強さは「ルーメン」という単位で示されるのですが、暗闇の中で使うなら100ルーメン以上の明るさがあるものがいいです。
100ルーメンあれば数十メートル先くらいまで照らせます。
ただ、最近のヘッドライトは「明るいことがいいこと」という感じの商品も多くて、必要以上に明るすぎる物もあります。
あまりに明るすぎると手元や近くを照らした時にまぶしすぎて見にくくなってしまうし、人と話す時に相手の顔を見るとその人の目に自分のヘッドライトの強力な光がもろに当たるのでとても迷惑です。
それに強力に明るいライトは電気の減りも早いので照射時間が短くなります。
そのため、ヘッドライトを選ぶときは明るさはもちろん必要なんですが、明るすぎない物を選ぶということもポイントです。
あと、電球タイプよりLEDライトのほうが明るいし長持ちしますよ。
ヘッドライトの照射方法
ヘッドライトは明かりの照らし方にも違いがあります。
ワイドタイプ
ワイドは近距離の広い範囲を照らすタイプです。
柔らかい光で広範囲を均一な明かりで照らすので自分の周りの状況を把握しやすいです。
地図を見たり料理をしたり、近くの物を見たり手元で作業をする時に向いています。
電力消費量が少ないので長持ちするのもいいところ。
一方で、光が弱いので遠くのものを照らすには向きません。
スポットタイプ
スポットは遠くまで強い光が届き、1点に集中して照らすタイプです。
光が強く遠くまで照射できるので、暗闇で前方を確認する時などに使えます。
ただ、光が強いので電力消費量は大きいです。
価格が高くて重量が大きいデザインが多いのもデメリット。
ミックス
ワイドタイプとスポットタイプが切り替えられるミックスタイプのへドライトもあります。
近くを幅広く照らすこともできるし、強い光で遠くを照らすこともできる両方のいいとこどりです。
機能が充実しているので価格が高めで大きい物が多いですが、いろいろなシーンで使いたいと思っている人には向いています。
レッドライト
ヘッドライトの中には暗闇で目を刺激しにくい明かりを出せるタイプもあります。
ずっと暗闇の中にいて目が暗い環境に慣れいてるところにいきなり強い光をあてると、刺激が強すぎて目に負担がかかってしまいます。
そこで、レッドライトは自分のまわりの視野を確保するためにほんのりとした明かりを出せるようになっています。
避難所などでまわりの人が寝ている中で視野を確保したい時などに役立ちます。
ヘッドライトの持続時間
防災のためのヘッドライトは持続時間も大事なチェックポイントになります。
持続時間というのは1回の充電や新しい電池を入れた状態でヘッドライトを使い続けることができる時間のことです。
災害時は夜間の避難や救助活動が必要だったり、停電がなかなか復旧しなかったり、長時間連続でヘッドライトを使うことも考えられます。
電気が復旧しなかったら充電できない可能性もあります。
そのため、非常時に使うヘッドライトの持続時間はできるだけ長いものを選ぶようにします。
ちなみに、パッケージにある「照射時間」にはヘッドライトの明るさが最低レベルの時の時間も含まれています。
ヘッドライトがマックスで明るい状態なのは最初の数時間で、その後は徐々に暗くなっていきます。
ヘッドライトの電源
ヘッドライトの電源は大きく分けて乾電池式と充電式の2種類あります。
乾電池は予備を用意しておけば電池を取り替えることですぐに電気を補充できるので、電気が止まって充電できない災害時にも便利です。
できればふつうのアルカリ電池が使えるものがベスト。
一方、充電式は充電すれば何度も使えるのでランニングコストが抑えられるのがいいところですが、電気がストップすると使えなくなるのがデメリットです。
ヘッドライトの中には電池と充電の両方が使えるタイプもあります。
ヘッドライトの防水・防塵機能
ヘッドライトは精密機器なので防水性はかなり大切です。
災害時の足元が悪い時の避難だと雨が降っていても傘を差す余裕がないこともあるので、屋外で使うなら防水性に優れたヘッドライトがあると安心です。
ちなみに、防水性は「IP X◯」という表記で示されていて、〇の中の数字が大きいほど防水性が高いです。
「IP X6」は大雨にも耐えられるレベル、「IP X7」は水深1mで30分間水没しても耐えられるレベルと言われています。
あと、安いライトは防水機能がついていても坊水力が弱く壊れてしまうことがあるので注意が必要です。
ヘッドライトの重さ
防災のためのヘッドライトは軽量でコンパクトなほうが使いやすいです。
長時間、頭につけて使うので重すぎると疲れてしまって実用的じゃありません。
ヘッドライトは頭や首に負荷なく装着しやすい100g前後のものが一般的で、性能が低いものは軽く、高性能だと重くなる傾向があります。
高性能のヘッドライトでも重すぎてつけていられないと意味がありません。
ヘッドライトのフィット感
防災のためのヘッドライトは長時間、頭につけて使うものなので付け心地もかなり重要になります。
頭にあわないヘッドライトだと付けているうちに頭が痛くなってしまうこともあります。
フィット感を考えるとバンドが伸縮性のあるゴム製のものや、長さを調節できるタイプがおすすめです。
あと、ヘッドライトはバンドが1本のものと2本のものがあります。
バンドが2本のもののほうがしっかり頭に固定できるのですが、扱いに慣れないと取り付けにちょっと時間がかかることがあります。
防災用ならそんなに激しい動きをしないのでバンド1本のものでも十分ですよ。
ヘッドライトの使いやすさ
ヘッドライトは出力切替、光の強さ切替、ストロボモードなど多機能になるほど操作が複雑になります。
そのため、高機能のヘッドライトは使い慣れないといざという時に使いこなせず不便です。
慣れない人は必要最低限のシンプルな機能のヘッドライトのほうが使いやすいこともありますよ。
さいごに
「防災のためのヘッドライト」といっても使うシーンは1つじゃありません。
なので、自分がどういう場面でヘッドライトを使いたいのか考えて選ぶのがポイントです。
といっても、ヘッドライトは種類が豊富でなかなか選びきれないこともあるので、通販で人気のヘッドライトをこちらにまとめているので参考にしてみてくださいね↓
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