ロングライフ牛乳とは?賞味期限は?常温保存できるのはなぜ?

ロングライフ牛乳

ロングライフ牛乳は大きな災害が起こったり、備蓄食料について調べていると見かけることがありますよね。

常温で長期間保存できる牛乳がある、というのは聞いたことがあるけれど、いったいロングライフ牛乳ってなんなのか?

最初はロングライフ牛乳と言われてもよくわからないですよね。

なんで賞味期限がそんなに長いの?なんで常温保存できるの?危なくないの?

なんて思ったり。

そこで今回は「そもそもロングライフ牛乳って何?」という基本のところをお話ししますね。

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ロングライフ牛乳とは

ロングライフ牛乳というのは常温保存で長期間もつ牛乳のことで、ロングライフミルク、LL牛乳なんてよばれることもあります。

ロングライフ牛乳の特徴

ロングライフ牛乳の特徴といえばやっぱりその賞味期限の長さと保存の仕方です。

私たちがよく飲む日本の一般的な牛乳は未開封か開封済みかに関わらずどちらも10℃以下の冷蔵保存が必要です。

ふつうの牛乳を常温で保存すると細菌が繁殖してしまう可能性があり、牛乳が傷みやすく風味も悪くなってしまいます。

一方、ロングライフ牛乳はというと、未開封であれば常温保存でも品質が劣化せず賞味期限まではおいしく飲めます。

そのため、屋外でのレジャーに持っていったり、保存用として家に買い置きしておくこともできます。

ヨーロッパではロングライフ牛乳が主流

日本ではまだ馴染みの薄いロングライフ牛乳ですが、実はヨーロッパではロングライフ牛乳がとても普及しています。

フランス、スペイン、ポルトガル、ベルギーなどで消費されている牛乳はほとんどがロングライフ牛乳。

ドイツ、スイス、イタリアなどでは消費される牛乳の半分ほどがロングライフ牛乳だといわれています。

どうしてロングライフ牛乳がヨーロッパで広まったかというと、いろいろな説がありますが次の2つの理由が大きいといわれています。

まず、ロングライフ牛乳は常温保存ができるのでそのまま遠くまで運べるということ。

フランスをはじめヨーロッパには国土が広い国が多いので、遠方の地域に牛乳を届けるのに賞味期限が長く常温で輸送できることは大きなメリットになります。

次に、ヨーロッパでは牛乳は料理の材料になるということ。

日本では牛乳はそのまま飲むことのほうが多いですが、ヨーロッパの国々では牛乳は飲み物としてだけでなく料理の材料としてもよく使われます。

料理に使う牛乳は冷たくなくてもいいし、牛乳を切らさないように買い置きしておけるということから常温で保存できる便利なロングライフ牛乳が使われているんですね。

日本でもロングライフ牛乳が増えている

そうはいっても日本ではまだロングライフ牛乳はあまり見かけない気がしますよね。

でも、実は日本でもじわじわとロングライフ牛乳が増えてきています。

日本で最初にロングライフ牛乳を作ったのは熊本の阿蘇にある「らくのうマザーズ」と言われていて、せっかく作った牛乳を無駄にしないようにとロングライフ牛乳の専用工場を1980年代から稼働しています↓

それからだいぶ経ちますが、東日本大震災をきっかけに日本でもロングライフ牛乳が注目されるようになりました。

ロングライフ牛乳は災害時の非常食や被災地へ送る物資として常温保存で賞味期限が長い食品への関心が高まったことで森永や明治、雪印など大手メーカーでもロングライフ牛乳を作る会社が増えています。

ロングライフ牛乳の賞味期限

さて、そんな便利なロングライフ牛乳なんですが、気になるのはその賞味期限ですよね。

ロングライフ牛乳にすることでいったいどれくらい賞味期限がのびるんだ?と。

ロングライフ牛乳の賞味期限は未開封の状態で2ヶ月ほど、ロングライフ牛乳には最長で製造日から3ヶ月ほどもつものもあります。

ちなみに、一般的な要冷蔵の牛乳の賞味期限は1~2週間なので、比べるとかなり賞味期限が長くなっていますよね。

ロングライフ牛乳を保存したり持ち運びする時は品質を保つために直射日光を避けるようにします。

あとロングライフ牛乳の保存の時にいう「常温」というのは「夏期において外気温を超えない温度」と決められています。

なのであまりに高温の部屋にロングライフ牛乳を置いておくと賞味期限内であっても品質が劣化する恐れがあるので気をつけてくださいね。

あと、ロングライフ牛乳も開封後はふつうの牛乳と同じで、10℃以下で冷蔵保存して早めに飲む必要があります。

ロングライフ牛乳が常温保存できる仕組み

ロングライフ牛乳をはじめて知った時に気になるのが「ロングライフ牛乳はなぜ常温で保存できるの?」ってことですよね。

「何か危ない薬でも入れているんじゃ・・・」なんて思ったり。

でも、実はロングライフ牛乳が常温で長期間保存できるのは保存料のおかげではなく、加熱殺菌や容器、充填の工程に要冷蔵の牛乳との違いがあるからなんです。

ロングライフ牛乳の殺菌方法

まずロングライフ牛乳を製造する時は牛乳を加熱殺菌する温度に違いがあります。

牛乳をはじめ乳飲料、加工乳、清涼飲料水、ミネラルウォーターなどの飲料は120℃~150℃で1秒以上5秒以内で殺菌するUHT法(超高温加熱処理法)で殺菌処理されるのが主流です。

ふつうの要冷蔵の牛乳を作る時は120~130℃で1~3秒間かけて殺菌します。

一方、ロングライフ牛乳の場合は130~150℃で1~3秒間かけて滅菌します。

温度としては20~30℃の違いですが、これがとても大きいんですね。

ロングライフ牛乳は容器が違う

ふつうの要冷蔵の牛乳は日本では紙パックで売られていますよね。

ですが、ロングライフ牛乳の場合は気密性の高いアルミコーティング紙パックやプラスチック容器が使われます。

アルミ箔は酸素を通さないので牛乳の酸化を防いだり、光を遮断することで紫外線による中身の劣化を防ぐことができます。

光と空気は菌が繁殖する要因でもあるので、この2つを遮断することでロングライフ牛乳は長期間の保存ができるようになっています。

ちなみに、日本ではふつうの牛乳が紙パックで売られているので、紙容器にアルミ箔を貼っています。

ロングライフ牛乳は海外では層構造を強化した光を遮れるペットボトルで売られることが多いです。

ロングライフ牛乳は無菌状態で充填する

ロングライフ牛乳は紙パックに積める工程でも菌が入り込まないように工夫されています。

清浄な空気を送り込んで無菌の環境にしたところで、滅菌した容器に加熱滅菌した牛乳を充填します。

この様に徹底的に無菌状態で充填して容器内に菌を入り込ませないことが常温保存で品質を劣化させない大きなポイントです。

さいごに

今回はロングライフ牛乳の特徴や仕組みについてお話しました。

でも、いざ飲むとなるとロングライフ牛乳の味や栄養、デメリットなんかも気になりますよね?

ロングライフ牛乳の危険性や味の違いなどはこちらの記事のロングライフ牛乳の項目にまとめているのであわせて参考にしてみてくださいね↓

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