パックごはんは温めればすぐ食べられるので便利だし、長期保存もできるから備蓄用に買い置きすることもありますよね。
でも、パックご飯があるのをうっかり忘れていて気がついた時には賞味期限が切れいていた!なんてことも・・・
せっかく買っておいたのにそのまま捨てちゃうのはもったいないなぁ、賞味期限切れたらやっぱり食べられないかなぁ、なんて考えたりしますよね。
そんな時のために覚えておきたいパックご飯の賞味期限や保管方法についてまとめておきます。
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パックご飯の賞味期限はどれくらい?
パックに入ったレトルトご飯の賞味期限はメーカーや商品によって違いますが、
製造から10ヶ月~1年くらい
というパックご飯が多いです。
ちなみにこれは未開封の場合で、温めたり開封したパックご飯はふつうに炊いたごはんと同じですぐ傷むので早めに食べてくださいね。
で、ふつうに炊いたご飯に比べれば未開封のパックご飯の賞味期限はかなり長いし日持ちするんですが、備蓄食品と考えると意外と賞味期限が短いんですよ。
そもそもパックご飯は「レンジで温めればすぐに食べられる」という楽できるのが売りの商品。
パックご飯は災害時の非常食として作られたわけじゃないんですよ。
なので、パックご飯を備蓄する場合はふだん使うパックご飯を少し多めに買い置きして順番に使っていくローリングストックでの備蓄がおすすめです。
賞味期限が近いパックご飯から食べていって、使った分を補充すれば賞味期限切れの心配はなくなります。
逆にパックご飯を備蓄でクローゼットなどにしまいこむと買い替え時期を忘れて、気がついた時には賞味期限を過ぎたごはんがどっさり、なんてことになりがちです。
パックご飯は賞味期限を過ぎたら食べられない?
備蓄用にと思うと結構な数を買ってたりするので、賞味期限をうっかり忘れて全く手付かずの未開封の期限切れパックごはんがどっさりと出てきた時のショックは大きいです・・・
あぁもったいない、未開封だし、これ食べられないかなぁ?
と、絶対思います。
なので、賞味期限切れのパックご飯は食べられるのか?という気になるところを私もチェックしました。
パックご飯は賞味期限内に食べきるのが基本
まず、パックご飯を販売しているメーカーのホームページなどをいくつか確認したところ、メーカーとしては賞味期限までに食べることをすすめています。
まぁこれは当然ですよね。
ただ、パックご飯のメーカーの中には
と明記しているところもあります。
つまり、おすすめはしないけど賞味期限が切れても食べられるよ、ということです。
これはどういうことなのか?というと、食品には賞味期限と消費期限がある、というのがポイントになります。
賞味期限と消費期限の違い
世の中で売られている食べ物の期限には実は2つの種類があります。
1つは消費期限。
これは生肉や鮮魚、お惣菜やパンなど傷みやすく日持ちしない食品につけられる期限で、その日までに消費しなければいけないという期限です。
そしてもう1つが賞味期限、こちらはよく聞きますよね。
賞味期限はわりと日持ちする商品につけられる期限で、こちらは「おいしく食べられる目安」の期限になります。
なので、賞味期限を過ぎたからといってすぐに食品が食べられなくなるかというとそういうわけではないんですね。
では賞味期限をどうやって決めるかというと、実際に食べられる期限に安全係数というのを掛けて決めています。
安全係数は「商品の品質の変動が少ない食品では0.8以上が望ましい」といわれていて、例えば消費期限が10ヶ月の商品なら
10ヶ月×0.8=8ヶ月
消費期限は10ヶ月だけど賞味期限は8ヶ月ということになるんです。
なので、賞味期限が切れたパックご飯は食べられるか?と言われれば、賞味期限をちょっとすぎたくらいなら食べられるということになります。
賞味期限切れのパックご飯はいつまで食べられる?
そこで気になるのが、賞味期限が切れたパックご飯はいつまで食べられるのか?ということですよね。
これは「何ヶ月先まで」という明確な基準はありません。
パックご飯を販売しているメーカーでも賞味期限をちょっと過ぎたくらいなら食べられるといっていますが、消費期限は発表していません。
実際のところどれくらいまでなら食べられるのか?
私は賞味期限が1週間過ぎたパックご飯を食べたことがありますが、1週間くらいなら味もにおいも全然かわらないですね。
次に、先ほどの賞味期限や安全係数から考えると、賞味期限が製造から10ヶ月のパックご飯なら理論上は賞味期限からさらに2ヶ月くらい先まで食べられるということになります。
ネット上でも
「3ヵ月経ってもおいしく食べられた」
など、賞味期限から2~3ヶ月くらいは賞味期限内のごはんと変わらないという声が見られます。
それ以降については
「チャーハンなどに調理して食べる」
「1年過ぎてたけど食べられた」
など人によってそれぞれ。
ただ、賞味期限から半年を過ぎるとさすがに心配という声の方が多くなります。
というわけで、結局、賞味期限切れのパックご飯はいつまで食べられるという明確な答えはわからないのですが、1つ確実に言えるのは
賞味期限が切れたパックご飯を食べる場合はあくまで自己責任!
なので、心配なら無理して食べずにあきらめて処分したほうが無難です。
パックご飯の品質は保存状態によっても変化する
ここまでお話してきたパックご飯の食べられる期限の目安はあくまで開封せず適切な温度条件などで保管した場合です。
高温多湿や直射日光が当たる場所での保管のように、適切な保管がされない場合は賞味期限内でもパックご飯が食べられなくなることがあります。
パックご飯は常温で保存できるものなので、夏の暑い部屋に置いておいてもすぐに品質が劣化するわけではありません。
が、直射日光の当たらない涼しい場所で保管したほうが安心です。
一方で、冷暗所がいいからといってパックご飯を冷蔵庫で保存するとご飯が硬くなったり、冷凍庫に入れるとトレーが割れることがあるのでパックご飯は冷蔵庫・冷凍庫での保管には向きません。
パックご飯のふたの内側に水滴がついているけど大丈夫?
あと、未開封のパックご飯をよく見るとたまにフタの内側に水滴がついているものがあります。
これって品質の劣化なのかな?食べて大丈夫かな?と心配になることもありますよね。
実はこれはパックの中と外気との温度差でご飯に含まれる水分が結露して水滴になったものです。
なので、未開封のパックご飯の容器の内側に水滴がついていても品質に問題はなくふつうに食べられます。
パックご飯が長期保存できる仕組み
レトルトのパックご飯はお米自体はふつうに炊いたごはんと変わりません。
なのにどうしてあんなに長持ちするのか?
防腐剤とか食品添加物がたくさん入っていたら嫌だなぁ、と心配になりますよね。
でも、実はパックご飯は薬で長持ちさせているわけではないんですよ。
パックご飯が長期保存できるのは徹底的に無菌状態にして製造しているからなんです。
炊く前のお米の段階で高温高圧のスチームを瞬間的に吹きつけたりしてお米についている雑菌を殺菌します。
そのお米を炊いて無菌のパックで包装、ごはんが劣化しないようにパック内の酸素を窒素に入れ替えます。
こうやって徹底的に無菌化してパック詰めして、包装後は空気にふれさせないことでパックごはんは長期保存できるようになってるんです。
なので、ふたが剥がれていたり、ふたやトレーにちょっとでも傷がついているとご飯が空気に触れてしまい、空気といっしょに雑菌が入ることでカビが生えてしまうことがあります。
パックご飯を備蓄として保管する時や、災害で保管していたパックご飯が衝撃を受けた場合はフタやトレーに破損がないかちぇっくして品質に気をつけて食べるようにしてくださいね。
さいごに
というわけで、パックごはんは賞味期限が切れてもしばらくは食べられます。
ただ、保管方法や、ふたやトレーに傷がないかなど、品質をきちんとチェックしてから食べるのが大切です。
傷んだご飯を食べて食中毒になったら病院代のが高いし、災害時は治療を受けられないこともあるので心配な時は無理して食べないほうが安心です。
パックご飯の災害時の温め方や、アルファ米、お米の鍋での炊き方など、この他の備蓄の主食についてはこちらにまとめています↓

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